北海道が策定する「さけ・ます人工ふ化放流計画」に基づいて、北海道からの業務委託(無償) 及び河川内での採捕許可を受け、河川を遡上するさけ・ます親魚を捕獲し、その親魚から採卵、受精し、 計画された種卵の確保を行っています。
北海道が策定する「さけ・ます人工ふ化放流計画」に基づいて、管内15箇所のふ化場に受精した種卵を収容し、 ふ化、飼育した稚魚を河川及び海中に放流しています。
また、国が実施する「さけ・ます等栽培対象資源対策事業」に参画し、一部の稚魚に耳石温度標識を施し、 放流しています。
さけ・ますの資源保護及び増殖技術を開発するため、次の事業を実施しています。
(1)さけ・ます増殖事業に関する試験調査
稚魚の健苗性を高めるため、試験研究機関のアドバイスを受けながら、寄生虫や魚病に対する 適切な消毒方法を開発するための試験を行っています。
(2)増殖技術の開発に関する事業
ふ化放流技術の向上を図るため、試験研究機関による最新技術普及のための研修会などに本会技術職員を派遣するほか、 技術等を検討する会議を開催しています。
(3)親魚を確保するための資源対策
秋さけ来遊予想が、ふ化放流計画に満たない場合、親魚の河川遡上を促すため定置網設置期間の調整や、 網揚げ等の対策を講じます。
(4)回帰した親魚や放流した稚魚を保護するための河川環境対策
密漁行為、河川環境の悪化、外来魚による放流稚魚の捕食などに対し、資源を保護する取り組みを 行っております。